タンシチューとタンカレー
サンミにご飯何作ろうか?と聞かれると3日に一回はカレーと答えるくらい、カレーが大好きなJJがカレーを食べながらふと思い出した話。
ご近所のshot barにbar経験なしの新しいスタッフが入ったそうな。
出勤初日、グラスのバッシングや洗い物、グラス拭き等の雑用を一通りした後にメニューに目を通して名前や値段をある程度把握して欲しいと指導したそうだ。
そんなに飲み歩いてもいないみたいで、メニューもちんぷんかんぷん。
しかしふと、
「ドリンクの欄にカレーが載っているんですけどミスですか?」と質問。
そんなはずないとベテランスタッフが確認すると
GIN
ビーフィーター 600円
タンカレー 800円
タンカレーno.10 1100円
新人くんがこの部分を指さしていた。
barによくいく人やお酒好きなら、きっと、自分が初めてbarに飲みに行ったことや、お気に入りのボトルを見つけ自慢できるようになったあの日を思い出して微笑ましく笑っていると思う。
そう。タンカレーはGINの銘柄の名前で、決してタンが入っているカレーではないのだ。
no.10ってのはタンカレーの中でも少しランクの高い上位ボトルのことなのだが。
いや、カレーやとして、no.10ってそこには違和感をもってくれ。10辛と勘違いしたのか?
そんな僕ももちろん、トム・クルーズ主演の映画「カクテル」に魅せられてバーテンダーを目指しだしたあの頃はジントニックのトニックの意味さえ分からなかった。
しかし今では、グレンアラヒー12yなんかをテイスティンググラスに入れて、軽く回し、香りを嗅いでから口に含み、「やっぱシェリー樽いいね。」なんて言いながら酒にも雰囲気にも自分にも酔えるようになった。
今の僕がこの記事のタイトル「タンシチューとタンカレー」を見ると、「なんだその組み合わせは?」と思うと同時にジントニックが飲みたくなるようになった。
いや、これは何回見てもカレーにしか見えん。