トトロの上でマンタが泳ぐ

都内で同棲中のカップルが世界一周旅行を目指して節約する日常を書いたブログです。

浪費しないために新しい趣味を探す

特に趣味がなく、結局飯や酒に意識せずお金を浪費している僕たち。

あ、サンミにはヨガがあるのか。

僕は仕事が趣味みたいなところがあるから息抜きのタイミングがいまいち上手くない。

 

ちなみに、Netflixアマゾンプライムビデオ、Huluは全て会員なので人生の幸せは確定している。

こんなコスパ最強なものはないだろう。

YouTubeもあるしね。

あとはそれなりに働いて衣食住整っていたら幸せだ。

 

でも現代の若者のライフラインといっても過言ではない上記のものだけでは、昇天するようにストレス発散をすることはできない。

 

登山やらゴルフやら少しずつ仲間を誘ってする遊びも増えたが、まだピンとはきていない。

 

そんなある日、従業員で一泊温泉旅行に行った。

正直なんの変哲もない「しおり」だったが、そんな素朴な時間をのんびり仲間で過ごせる事に意味があった。

朝出発してのんびり車を5時間走らせ旅館に着き、海がすぐそばの露天風呂に浸かり、夜は海鮮メインの懐石料理。部屋に戻ってからやらなければならないことは何一つなく、ただただ酒をのみ明かす。3150。

 

しかし、僕ともう1人の従業員は出発の2時間前まで前日から店を営業していたので正直旅館に着き、飯を食べる頃にはクタクタ。

そんな僕達をバチっと奮い立たせて精力を与えてくれたのが大浴場のはしっこに細々と設置されていた「さうな室」と水風呂。

 

まあよくある景色なのだが、その従業員が尋常じゃないくらいはしゃいでいたのだ。

彼は、「サ道」というドラマをみてその道の者になった。「サ道」は「サウナ道」のことだ。

 

サウナ自体は昔から好きで、仲間と銭湯やスパに行く時は必ず入る。

プツプツ汗腺から汗が出てきて目に見えない老廃物が流れ出る感覚がgood。

サウナから出たあとは冷水機の水をゴクゴク飲んでっていうのが僕のサウナの楽しみ方だった。

 

 

 

「サ道」の彼とはまるっきり楽しみ方が違った。

 

 

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まずはサウナで体を温める。温度や湿度にもよるが、10分前後は入る。ここまではいつもやっているので難なくこなす。お?もうでるのか?

 

そのあと水風呂に2分ほど肩まで浸かる。

これにどうしても抵抗があった。

サウナの横にはどこの銭湯にもだいたい水風呂があって、おじいちゃんが陣取っている。

感覚がなくなってるから入ってるもんだと思っていた。

水しぶきか飛んでくるだけでもイラッとする存在の水風呂に肩まで2分も浸かる。無理無理。

 

説得の末とりあえず足だけ入水。

この時点で心臓がギブアップのサインを出している。

せっかく我慢して温まっている体が足元からどんどん冷えていく。もったいない。

しかし隣の彼は肩までどころか潜っていた。

こいつ、正気か?

 

同じ人間が隣でできている事を諦めるのは癪にさわるので息を止めて一気に肩まで浸かってやった。

キュ~うと心臓が縮んで息ができない。

しかしもう入ったから出るのはもったいなのなんだと考えているうちに、喉の奥?器官?分からないが体の奥から口の方に向かって謎の清涼感が流れてきた。と同時に冷たさを一切感じなくなった。

確かに水風呂の底に座っているのだが、なんとなく宙に浮いてる感覚になった。

 

 

気持ちええ、、、、、

 

 

これ?これが「サ道」?

なんて考えていると彼は水風呂から上がり外に出ていった。

 

時間を忘れていた僕も慌ててついていく。

外に出て彼を見つけた時に二度目の衝撃がきた。

 

焦点が合いにくくなり、頭がボーッとする。

一気に水風呂に入ったせいでおかしくなったのか?

必死に彼の隣に座ると、遥か高みからの優しい声で

 

 

「ととのった?」

と聞かれた。

 

 

特に言葉の意味を問い詰める必要はなかった。

何も分かっていない僕だけど、確かにいま「ととのっている」。

 

水風呂から上がった後、外の空気に触れると自分が寒いのか外が暖かいのかなにがなんだか分からないが真っ裸で丁度適温。

そして脳がボーッとしている状態はさらに加速する。

日頃悩んでいることや意識していないけど考え込んでしまっていること。今眠かったこと。

すべてを忘れさせてくれた。

ただただ裸で空を仰ぐ。

仰ぎながら、今までサウナの後に水風呂に入っていなかった事を後悔した。

このワンセットにはこんな意味があったのかと。

 

「ととのった?」そうとだけ聞いてきた彼は何も言わず2回目のサウナに入っていった。

 

 

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このようにサウナ10分、水風呂2分、外気浴(のちのちこの単語を教えてもらった)これをワンセットで「ととのう」のがその道の者のサウナの楽しみ方だ。だいたい3セット程行うそうだ。

 

その後風呂を上がってからの酒は格別うまい。

眠いことも忘れてずっと騒いでいられたのはサウナのおかげなのだ。

 

 

 

 

 

そこからサウナにハマり都内の有名どころや家の近所にもととのいにいくようになった。

 

息抜きが上手くできると仕事もはかどる。

こんな当たり前のことを改めて気づかせてくれた。

 

完全な趣味の1つを見つけた僕は以前よりも確実に強い。

 

そして、出費増えました。