サウナを軸足にピボットする日々
今までの僕が起きる時間を決める一番の理由はもちろん仕事だった。
家に帰る時間も仕事終わりがほとんど。
飲み屋をやっているので、「営業時間」が僕のライフスタイルの軸足になっている。
約4年、根っこでも生えたかのように動かなかった軸足がいま動きつつある。
サウナのせいで?おかげで?僕の東京の青春はトラベリングさせられそうになっている。
(バスケファン以外の方わかりづらくてすみません。この記事はバスケ例えで進みます。)
遊びの誘惑やらなんやらが僕のボールを取ろうとしてくるが、必死に「営業時間」という軸足を離さないように今までやってきた。
もちろん自分の選んだ事だ。苦ではないが、この4年色々あったのだ。
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今日の営業は店を閉める前に途中で抜けさせてもらって、今晩も出勤する。
都内からだと高速に乗って片道約3時間。
現地でゆっくりできるのは5時間ほどだ。
そのあと帰ってきたら朝8時まで営業する。
絶対に家に帰って休むべきなのだが、しきじにいきたい!!!
トラベリングだ。
仲間4人で向かっている。内二人は2度目のしきじ。
道中存分に前情報をもらってボルテージはMax。
到着し、浴室に入ってまず感動したのが香り。
しきじにはフィンランドサウナと薬草サウナの2種類がある。薬草サウナは12種類の薬草をブレンドした蒸気をもんもんとたちこめさせている。
その香りが浴室にも広がっていた。
しきじが最高峰たる所以は「水」にある。
しきじで採れる天然地下水は国内でも有名だ。
そんな優秀な水を惜しげもなく、水風呂、風呂、冷水機の水に使っている。
始め、風呂に浸かった時に2度目の感動があった。
水ってこんなに軟らかいっけ???
ふわふわのホイップに入ったような感覚になる。
体を軽く温め、フィンランドサウナへ。
120℃で湿度も高めなこのサ室は5分前後でととのう準備をさせてくれる。
水風呂が報酬の「サウナー」にとってこの高温はサイクルを早めてくれるので有難い。
存分に体を温め、日本各地津々浦々に名を轟かせている天然水風呂に浸かった。(入る前のかけ湯はしてね。)
くどいが、感動した。
水の柔らかさはお湯同様最高で、水のホイップに包まれながらその水を飲めてしまうのだ。
体の表面だけでなく内部も冷却できる。
あの感覚は忘れられない。完全に虜になった。
そして天井からは大量の水が滝のように流れている。パチパチと水面から羽上がる水滴が顔に当たり上を見上げると、窓から射し込む日光と水滴が相まって輝く浴室は幻想的だった。
水風呂をあがりいざ、ととのいベンチへ。
背後から聞こえる水風呂の滝の音がここで効いてきた。他のサウナーが出す音は滝の音に消され、自分1人の世界が見事にできあがる。
文字通り「五感」で楽しむことができた。
5人でプレーするバスケと同じだ。(しきじについて書いているのが楽しすぎて、バスケ例えの事を忘れていたので無理やり。)
その後は時間いっぱいまでしきじを満喫し、少し遅刻して店に帰ってきた。(ほんの少しだけ。)
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あくまで切り取った1日だが、サウナの魅力に気付いてからの僕は、新たなパスを受けて、軸足を「サウナ」にして着地してしまい日々ピボットしている。
つまり人生が変わったということだ。
節約の日常を綴ると言っていたこのブログも今回の記事はまるっきりサウナではないか。
トラベリングしまくり。20歩くらいは歩いている。
ドリブルの練習してきます。